成年後見制度研修会に参加して

今日は、宮崎県行政書士会延岡支部主催の成年後見制度研修があるという事で参加。

宮崎家庭裁判所延岡支部の庶務課長さんが、映像などにより制度について説明してくださいました。

 

私は、(社)コスモス成年後見サポートセンター会員なので、内容的にはすでに承知しているものでしたが、延岡市内の成年後見の状況などを具体的に聞けたことは、とても有意義な研修であったと思います。

 

ちなみに延岡支部で約250名ほどの制度利用者がいるとのことです。65歳以上の5人に1人が認知症と言われています。延岡市の高齢者(65歳以上)人口は、約40,000人ですから認知症の方が8,000人ほどいることになり、これらの方の多くは、潜在的制度対象の方になります。少なく見積もって半数の4,000人としても現在の利用率は6%ほどと非常に少ないことが分かります。

 

同居や近くにいて面倒をみてくれる親族がいれば良いのですが、そういう方がいない高齢者のみ世帯、独居世帯が非常に多くなっています。また、親族がいたとしても(非常に言いにくいことですが・・・)ご本人のためになっていないケースも少なくありません。このような場合、成年後見制度は、老後を幸せに暮らすための大きな助けになるものです。私たち行政書士は、業務としてもですが、むしろ社会貢献のためにも積極手にPRし、取り組んでいく必要があります。

 

行政書士の成年後見に対する実績が少ないこともあって、家庭裁判所の行政書士に対する評価は、まだまだ低いのが実情です。個々の行政書士が、積極的に活動し地域住民の信頼を得て実績を上げていくことがとても重要であると思います。